理事長方針







2012年度 社団法人比企青年会議所
理事長所信 
                               第32代理事長 小久保雅弘

「一心」
~One Love, One Heart, One Goalを目指して~





 2011年3月11日14時46分、太平洋三陸沖を震源とする東日本大震災が発生しました。この千年に一度といわれる大震災とそれによる大津波、さらには原子力発電所の事故などが巻き起こした大災害は、私たちの心と日本の歴史に深く刻み込まれることとなりました。さらには政治の混迷、経済の停滞、社会への不安など、日本は混沌とする時代の大きな岐路に立っています。
この状況は、日本がまだ戦争の傷痕が生々しく国全体が混沌とする中で、我々の先輩たちが「新日本の再建は、我々青年の仕事である」との使命感から立ち上がり、青年会議所をスタートさせた時とまさしく同じなのです。こんな時代だからこそ、我々が青年会議所の原点に立ち返り、もう一度、新日本の再建に向けて先頭に立って行動を起こしていかなければならないのです。そしてその原点こそが、青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を目的とする団体であり、社団法人比企青年会議所の定款第3条に目的として掲げる、「地域社会及び国家の発展を図り、会員の連帯と指導力の啓発に努めるとともに、国際的な理解を深め、世界の繁栄と平和に寄与すること」なのです。だからこそ本年度は使命感を持って、今まで以上にメンバー全員の心を一つにし、地域の発展なくして国家の発展がないことを肝に銘じて、まずはこの比企地域を夢や魅力に溢れるまちとなるために共に活動して新たな時代を築いていきましょう。それこそが我々、社団法人比企青年会議所のメンバーだからこそ出来る復興支援となるのです。
また、本年度は社団法人比企青年会議所が「公益社団法人」となるための移行申請をおこなう年となります。これを機会に今一度、青年会議所とは何かを見つめなおし、先輩たちから脈々と受け継がれている守るべき精神や活動をしっかりと残しながらも、時代に合った活動へと積極的な変化の創造に取り組み、未来を見据えた様々な組織変革に取り組んでまいります。

【魅力溢れるまちづくりのために一心に】
 我々が活動するこの比企地域は1市7町1村の広域であり、それぞれの市町村には歴史と伝統やその土地ならではの魅力があります。その半面、この比企地域に住む人々の価値観も多種多様化し、それぞれの市町村が抱える問題も多種多様にあります。また様々なNPOやまちづくり団体が多く存在する現在、「JCしかなかった時代」から「JCもある時代」となり、我々の立ち位置、我々に求められているものや我々がやらなければならない活動が変化してきています。
時代のニーズに合った活動をおこなうためにも、今一度まちづくりの意識を高め、決してJCの枠にとらわれず、この比企地域に住む人々や他団体と心を一つにして、共に比企地域の発展のための事業をおこないます。さらには公益法人格移行の面からも、より多くの地域の人々が参加して頂ける公益性の高いメイン事業の構築にも取り組んでまいります。
それらの活動が魅力溢れるまちづくりに繋がり、地域に住む人びとが活き活きと暮らすことができる環境を創るのです。人を惹きつけ、親しみを与え、地域の人びとが集まる環境を創ることが、元気で活気ある魅力溢れるまちづくりの実現となるのです。

【真のリーダーになるために一心に】
 我々メンバーは、この地域の企業に属する人材であり事業経営者であります。地域の発展は地域の企業が元気でなくては地域経済や雇用の面からも成し得ません。地域経済が活性化し雇用が十分にあれば、魅力溢れるまちとして人びとはそのまちに住みたい、住み続けたいと考えます。
そしてこれからの企業は利益の追求だけでなく社会貢献できる企業、社会的に存在意義のある企業が求められています。企業の規模の大小や、職種、売上高や従業員数ではなく、どれだけ顧客から必要とされ、社員が働きがいを感じられ、継続して地域や社会に貢献しているのかがこれからの企業経営に最も必要なことではないかと考えます。だからこそ、これからの企業経営に対して、どの様な行動や判断を起こすべきなのかを学び、実際の経営に生かせるような取り組みをしてまいります。地域の発展に貢献できる企業経営の実践を目指し、我々メンバーだけでなく地域全体の取り組みとするためにも、地域の企業の人々からも広く参加者を求めます。
我々メンバーと参加者が地域経済の活性化のために心を一つにして共に学び、高いレベルでお互いを刺激し合うことで、真の経営者として、また真の地域のリーダーとして、永続的に地域や社会に貢献できる強い企業となるのです。

【子どもたちの笑顔と輝ける未来のために一心に】
 いつの世も、我々大人たちは子どもたちの笑顔を絶やすことなく、夢が溢れる輝く未来を感じさせてあげる責任があると考えます。しかしながら今の日本は、様々な状況によって未来に明るさが感じられ難い状況にあります。その様な中で、我々大人たちは子どもたちに対して、どの様に夢や理想や目標を持ちなさいと言えば良いのでしょうか。
子どもたち一人ひとり想い描く夢は違いますが、人は夢を描くとき自然と笑顔になります。そこで我々は、子どもたちが様々な体験を通じて、今だからこそ味わえる感動や豊かな感性を育み、夢を創造出来る体験型の事業をおこなってまいります。さらには、学生ボランティアにも積極的に事業の企画、運営に参加してもらいます。
それによって未来の宝である子どもたちが夢を描き、これから社会に出る学生ボランティアと我々責任世代である大人たちが今一度、子どもの頃に描いた夢を思い出し、それぞれの世代が互いにコミュニケーションを深めることで、皆の心が一つになり元気で明るい夢が溢れるまちづくりへと繋がるのです。

【新たな仲間との出会いのために一心に】
 景気の低迷や雇用の悪化、個人消費の低迷など経済が非常に厳しい状況から、なかなかJCに入会し活動する事が難しい時であり、メンバー自身も活動に集中しにくい状況にあるのが現状です。そのため、会員の減少こそが我々の抱える一番の問題です。10年後、20年後も今の我々と同じように、その時のメンバーが活動していくためにも、積極的に会員拡大に努めてまいります。
しかしながら組織を存続させるための会員拡大であってはならないと考えています。こんな時代だからこそ会員拡大は「LOMのため」でなく、「新しい仲間のため」そして「地域の人材育成のため」でなければならないと考えます。個人のため、愛する地域のための会員拡大が出来れば、新たな仲間が我々に刺激を与え、おのずと組織力は強化され、メンバー自身の活動に対する意識も高まります。
だからこそ、メンバーの心を一つにして積極的に仲間の和を広げていけるよう取り組んでまいります。新たな出会いは、会員一人ひとりに対して有益なだけでなく、社団法人比企青年会議所を地域に必要とされる魅力溢れる団体へと進化させるのです。

【おわりに】
 私は、こんな混沌とする時代の大きな岐路だからこそ必要な開拓精神(Frontier Spirit)を持って、愛する地域のため、そこに住まう人々のために、常に率先して挑戦し、失敗を反省して学び、勇気を持って果敢に再挑戦してこそ最後に新たな時代を切り開くことが出来ると信じて、2012年度をメンバーの模範となるべく先頭に立って邁進してまいります。